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狭山園の「や」・Sayamaen’s ”や” -屋号 Japanese tradicional insignia stores name-

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商売を営む卸し問屋や、小売店や販売店などの商店には「屋号」というものがついています。

屋号は元々江戸時代から使われていて、この頃は武士以外に名字を名乗ることが認められていなかったため、段々と同じ地域で同じ名前を持つ人が増えて判別が付かなくなり、家ごとに名称をつけるようになったのが始まりだと言われています。その土地の地形の名前だったり、商売をしているところや商人は〇〇屋と名乗っていました(和菓子の老舗の羊羹で有名な”とらや”やカステラの” 福砂屋”など)

屋号の多くは「さす」「やま」「かく」「ひし」「かね」「まる」「ふじ」をベースに構成されているようです。

 

例えば、当店の「ごうぐみ茶」を作ってくれている、静岡の前田文男茶師の茶問屋さんは

^(ヤマ)に八(はち)で、屋号は「やまはち」

 

 

 

↑狭山園のまごころ銘茶パッケージでお馴染みの、静岡深蒸し茶シリーズを作ってくれている静岡・藤枝市の茶問屋さん、松田園の屋号は、^(ヤマ)に小(こ)で「やまこ」

当店の抹茶製品の卸問屋さんは、京都の老舗茶屋、小山園の屋号は、^(ヤマ)に政(まさ)で、「山政」

 

 

 

さてさて、狭山園の屋号はというと?

唯一残っていた屋号マークは狭山園のの裏で発見! (※箕のブログ記事はこちら

喜は、狭山園初代創業者 池谷喜久雄 の”喜” です。(狭山園二代目の父親、三代目から見ると祖父になる人で、出身が埼玉県入間市金子だったことから狭山茶を取り扱う狭山園が創業しました。)

狭山園の屋号が残っているのは残念ながらこの古い箕だけで、初代がなぜこの屋号をつけたのかなど由来は詳しくはわかっていません。

でも、名前の前についている「まる」や「かね」って、どんな意味があるのでしょうか?

調べてみると、

1.丸(マル)は正しい、間違った商売をしない。
2.山(ヤマ)は商売によって家が発展するように。
3.┐ → 金、曲、兼、矩(カネ)は商売が曲尺のようにまっすぐで手本となるよう。金(カネ)とかけてある。お金にまっすぐであるように。
ということがわかります。

それぞれの屋号にも意味があり、商売を創業した人の思いや、扱う商品にも通じているものが感じられます。

昔から茶問屋や、製茶場がひしめく静岡県茶町にはこの屋号が掲げられたお茶屋さんをたくさん目にすることができます。現在は段々このような屋号を持つ古いお茶屋さんや問屋さんは少なくなってきていますが、お茶問屋同士はまず、お店の屋号を覚えることからはじまり、屋号で呼び合うことが多いそうです。例えば前田茶師のいるお茶問屋さんは「やまはち 前田幸太郎商店」ですが、「やまはちさん」と呼ばれているということですね。

狭山園の屋号「かねき」今では狭山園でしか知られていない伝説?ですが、昔は「狭山園」さん、ではなく「かねき」さん!と呼ばれていた時があったのでしょうか。

 

※脚注 屋号についての情報を一部引用・参考にさせていただきました。https://ecogreentea.hamazo.tv/e8941009.html

前田文男茶師の写真は農林水産省ページ 私のためのお茶時間より https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2204/spe1_01.html

 

 

 

 

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