静岡の4種類の「荒茶」を使い、普段飲む日本茶とは全く別の視点から「日本茶の鑑定(拝見)」を体験していただきました。
お茶の鑑定というと、産地や茶種を飲み比べたり、お茶の良・悪を見極める、みたいなイメージを持つ方もいるかと思いますが、本来の目的はそうではありません。お店でお茶を買うひとがおいしく、安全に飲めるお茶なるように、お茶のプロたちが厳しい目を光らせるのが「鑑定」なのです。
普段お店では販売されることのない半加工状態のお茶「荒茶」で、葉の見た目、水色、香り、匂い、そして味。五感をフルに使いながら、それぞれのお茶の特性をじっくりと探ってもらいました。
*荒茶は「欠点=お茶にとってよくないマイナス点」を見つけることが拝見のポイントですが、今回は別の角度からお茶を拝見してもらいました。
同じ緑茶のように見えるけど、熱湯を注ぐとその正体があらわになります。参加者のみなさんはそれぞれのお茶の違いを言葉で表現しようとしていましたが、なかなか難しかったようです。どんなふうに濃いのか、Aのお茶はBに比べてなにが〇〇なのか、、。普段何気なくお茶を飲んでるときは気づかない感覚がフル回転!製茶の方法や、産地の共通点を手がかりにお茶を拝見していくと、それぞれのお茶の特徴や、「自分はこっちの味わいのほうがおいしいと思った」と自分が「おいしい」と感じる感覚が発見できたようです。
こうやってお茶を飲み比べてみると、産地の違いや、製茶法の違いなど、本当にお茶って全部違う!!!というのがとても良くわかったと感想をいただきました。
自分好みのお茶を見つけるためには、他との「比較」をして、味の好みを探っていくことがおもしろいし、あらたな発見につながるヒントになるのでは、と思い今回の鑑定体験を企画しました。「比較」ができる良質の素材がある、日本茶専門店・狭山園ならではの日本茶体験、少しむずかしかったかもしれませんが、今後お茶を選んだり、買ったりするときの参考にヒントになるといいと思います。
ご参加いただきました皆さま、どうもありがとうございました😄🍵
鑑定イベントは、オンライン開催継続中。→ 講座のページへ(ストアカサイト)
店内でも不定期で開催していますので、興味のあるかたはコンタクトページからお問い合わせください。