前編①の記事はコチラ
海苔作りの一年とは?
夏🎐→ 海苔を養殖し、取るための海苔簀や、海苔網などの道具の準備をします。
秋🍁→ 海に海苔網の支柱を立て、漁場や養殖の準備に入ります。千葉の漁場に海苔網を持って行き、”種付け”といわれる海苔の胞子付けを行います。
冬⛄→ いよいよ海苔の収穫時期。12月中旬の寒い季節の中、海苔船から網にくっついている生海苔を取ります。滑るので、凍えそうななか、素手で取ります!
そして海から取ってきた生海苔は、次の日の早朝から干して乾海苔にするため、夜中の間に海苔づくりがスタートします。機械で作られていますが、お茶と同じように、昔はすべて手作業での海苔づくりでした。手揉み茶を作るように、今回は自分たちの手で「海苔付け」を体験します!
↓今回は千葉と宮城の生海苔を使います。▇▇▇
今回はコロナ感染予防のため、できあがった海苔の試食はできませんでしたが、できあがった乾海苔を即席でコンロであぶる(海苔焼き)と、赤黒い海苔が、黒緑色に変化し、パリッと、磯の匂いが漂いました。口にいれ、唾液で湿らすことにより香りが口いっぱいに広がるのです。
昭和10年頃~30年頃にかけて道具がどんどん便利になり、たくさんの海苔を生産することができるようになりました。お茶も収穫したら酸化を止め、鮮度や香りを失わせないようにすぐに加工するのと同じように、海苔づくりも夜中から作業が開始されるそうです。海苔付け場では海から取ってきたのりを女性👩が切って、男性👨が枠にのりを入れる海苔付け作業をしていました。均一に流仕込まないと、海苔の形や、薄さが変わってしまうため、この海苔付け体験はなかなか難しかったです。
続いて展示コーナーです。↓約50年以上前に使われていた海苔養殖の道具(重要有形民俗文化財)がたくさんあります。
海苔は寒くなるとよく育ちます。冷たい北風がふく中❆、海の中に手を入れて海苔をとるのは大変な仕事でした。江戸時代中期には、海苔げたという高い下駄を履き、海の浅瀬に竹ヒビを立てて、海苔を養殖していました。昭和20年以降には竹ヒビにかわり、海苔網が主流になりました。伝統の海苔づくりや、養殖の歴史を学ぶ体験学習を通して、普段私たちが食べている海苔がどのように作られているのかを垣間見ることができました。
海苔もお茶と同じように自然から生まれる生産物とともに、生産される地域の特色や、つくる人の努力により、おいしくて高品質なものができあがります。日本食には欠かせない海苔、時代とともに、生産の方法の変化も学ぶことが出来ました。
こちらの海苔のふるさと館は小学生でも楽しめるので、ご家族での見学もおすすめです。
狭山園の海苔は千葉の老舗海苔屋さんから仕入れています。人気の風味海苔(明太子、わさび、ゆず、しそ、塩コーン、味)シリーズからご家庭用、お弁当、色々使える海苔も沢山そろえています。京都かじの の瓶入おかず海苔もぜひお試し下さい。