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海苔ってどうやって作るの?①~大森海苔のふるさと館で学ぶ海苔つけ体験

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昔から、お茶屋はお茶と同じく、湿気や酸素を避けて保存をする「乾物」といわれる、海苔や乾し椎茸なども一緒に販売しています。海苔は日本人にとって欠かせない食材ですよね。でも普段私たちが食べている海苔ってどうやって作られているんでしょうか?

海苔のなぞを解くため、平和島の▇「大森 海苔のふるさと館」▇で海苔付けの体験をしてきました!

海苔は、顕微鏡レベルでしか見えない胞子で繁殖させて、海苔を養殖する網にくっつけて(種付け)、冬の冷たい海水のなかで育てます。できあがった生海苔を干すと、普段私たちが食べるパリパリとした板海苔になります。いまは機械で海苔作りが行われていますが、お茶と同じく、昔は手作業での加工でした。今回はその一部分を体験しました。

海苔の養殖といえば、九州の有明などが有名ですが(狭山園の海苔も有明産です)、昔は東京でも海苔養殖が行われていました。大森から品川の沿岸で、江戸時代の中期には本格的になり、明治~昭和初期にかけて日本一の海苔生産地になりました。日本一とは、たくさん採れて、質が良くおいしい(高価)ってことです。昭和35年頃の海苔漁場は、お台場や羽田空港、ディズニーランドのあたりに面していました。

しかし、日本一になった東京の海苔養殖も終わりが来ます。昭和37年の東京湾港湾整備で、外国の大型船が入るように、掘埋め立てをするために、海苔をつくるための「漁業権」を放棄しなければならなくなり、約250年の海苔養殖は終了したのです。この時代は高度経済成長期で、東京オリンピックや空港の拡張もあり、工業排水や重油による汚染で海苔の収穫量が減ったことも原因にありました。

東京での海苔養殖がなくなり、東京の海苔の生産者はいませんが、大森では沢山の海苔問屋さんが残り、全国のおいしい海苔が販売されています。

そのに続きます。

 

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