狭山園ではAirbnb experience にて、外国人のお客様向けに英語やスペイン語での体験型日本茶のワークショップを開催しています。
約2年ぶりの体験ワークショップ開催です!
今回のゲストは、シンガポール出身のアデリンさんがお友達をつれて来店。中国の春節(旧正月)休暇で日本旅行の最終日に、狭山園のワークショップに参加してくださいました。お二人とも東京は何度も訪れていて、特にアデリンさんは京都・和束の茶畑訪問ツアーに参加したり、日本茶を味わうのが好きなだけでなく日本茶の栽培方法や、飲み方や茶器なども大いに興味を持っているとのこと。なかなかお茶に詳しそうなゲストで楽しみです。中国茶も茶器を使って普段からよく飲んでいるとのことで、日本に来ると日本茶をたくさん飲んでいるけど、あらためて、中国茶と日本茶の違いも知りたいと思っていたそうです。
まずは煎茶の飲み比べから。狭山園銘茶シリーズの狭山火入れが独特な香味をうみだす「狭山茶ほのか」、静岡掛川産の無農薬有機栽培茶「ひより」、そして前田茶師十段が作る静岡・四国・九州の「ごうぐみ茶」の違いを五感を使って体験してもらいます。
合組茶は75℃に冷ましたお湯を使い、日本茶独特な「うまみ」を堪能してもらいます。口の中で転がすように味わう二人、、あまみもあってすっきりとした渋みも良いバランスのお茶。
「ひより」は深い緑色が特徴の深蒸し煎茶で、渋みも少なくて飲みやすい。喉越しが良くて後味も良い。「狭山茶ほのか」は花香を感じると、他のお茶とはちょっと違う香りと味わいに驚いた様子のアデリンさん。萎凋はしてない煎茶ですが、狭山の火入れを「花のような香り」と表現するとは、なかなか煎茶の違いを鋭く観察してくれています。アデリンさんは「ひより」が、友人のエイさんは「ほのか」が好みだったようです。エイさんはお菓子作りが得意なようで、お菓子に合いそうな緑茶かもしれない!と感じたようです。
試飲中もアデリンさん、色々な質問を投げかけてくれます。
「日本には青烏龍とロースト烏龍どっちがポピュラーだと思う?日本のペットボトルの烏龍茶はローストしてるものが多いような気がするけど、日本茶と合うからかしら?」
「深蒸しって日本独特のお茶の製茶方法よね。中国茶にはこんなに濃く出る緑茶はないから。でも抹茶も美味しいよね」
続いて玄米茶ブレンド体験の前に、急須で淹れ方体験タイム!さすが普段から茶器でお茶を飲んでいる二人、特に横手の急須の使い方を伝えなくても、さっきのデモンストレーションを見ただけで習得したようです。中国茶を淹れる時のように、注いでいる途中に急須を一回ぐるっと回しながら注いでいました。やはり小ぶりの急須の方が使いやすいようです。
ブレンド体験も狭山園の玄米茶の秘伝ハウスレシピを参考に、箕を使いながらよく混ぜてブレンドを体験してもらいました。自分で作ったお茶はオリジナルで作成した茶袋に入れてお持ち帰りいただきます。
勢いに乗ってきた様子のお二人。休む間もなく「ほうろく」でほうじ茶焙煎タイム開始です。浅煎り目に焙じる方が香りが立つので焦がさないように慎重に・・と思いきや、大胆にチャーハンを炒めるように上手にほうろくを使いこなすアデリンさん。焙煎具合も上手です。少しダークロースト気味ですが、こくが増して二人とも大満足の様子。機械では味わえない手作りのお茶の焙煎ならではの面白さですね。
最後に抹茶を点てて飲みながら本日の締めくくり。実は二人とも、日中はよくお茶を飲むけれど、緑茶は3時以降には飲まないようにしてる。とのこと。カフェインを気にする人も多いので夜ご飯や夕方に緑茶や抹茶などカフェインが多いお茶よりも番茶などさっぱりするお茶が好みの方も多いのだとか。
二人とも、最初の煎茶の飲み比べ体験が気に入ってくれたようで、それぞれ味わいや香りの違いで気分で飲み比べたいとお茶も購入してくださいました。
また近々日本に再来する予定もあるそうなので、ぜひ次は新茶を味わっていただきたいですね!ご参加ありがとうございました。
その後、抹茶入り玄米茶の合組(ブレンド体験)では、それぞれ好きな配合でお茶や玄米のブレンド作業を体験してもらいました。ステファニーさんは常滑急須も購入してくれて、お家でご家族に淹れてみたら大好評だったようです。
最後、お二人に抹茶を点てて飲んでもらいました。
抹茶だけで飲むと苦みが強いけれど、和菓子を食べながら飲むと甘みと苦みが調和してとても奥深い味わいになるのね。それぞれの味わい両方が引き立っていて素晴らしい!とキャサリンさん。今回試飲したお茶の中でも、抹茶が一番おいしかったと気に入ってくれました。
今回も沢山お茶を試飲してもらいましたが、二人とも好みの味わいのお茶が見つかったようでとても楽しんでくれました。
後日、ステファニーさんから「I really got lost in the culture and felt very Japanese, I left enjoying teas even more」とメッセージが届きました。お茶を通じで日本の文化を再発見し、お茶の味わいや歴史、お茶が作られる土地や環境について知り、今までよりももっと日本茶楽しんでもらえているようです。
急須で淹れる日本茶は人と人とのつながり・コミュニケーションツールになります。普段何気なく淹れているお茶をもっとおいしく飲む方法や、誰かのためにほっと一息つける一服をいれてあげる。そんな余裕と気持ちも、創業72年の狭山園が伝えてきた大切なことのひとつです。
これから日本に来る!日本茶が好きな外国人の友人や知人を誘ってぜひ#狭山園わくわく日本茶体験 を! #日本茶でおもてなし #sayamaenexperience #Airbnbexperience #英語で日本茶体験 #日本茶で健康維持