2026年1月31日、オランダ アムステルダムにて初開催された「Amsterdam Tea Festival」に狭山園はワークショップホストとして参加いたしました。ヨーロッパ各国を中心に世界中から茶業者やお茶愛好家が集結したこの熱狂的なイベントの様子を、現地での気づきとともにご報告いたします。





1. 会場を埋め尽くす「お茶愛好家」の熱気
会場は、単なる見学客ではなく、日頃からお茶を飲んでいるお茶好きな方やお茶に興味を持っている「お茶ファン」で溢れかえっていました。入場は事前チケット購入制で開催日までにはほぼソールドアウトだったそうです。関係者を含め参加者は総勢1200人を超えたとか!
- 多様な茶文化の競演: 出展ブースの約半分は中国茶が占め、蓋碗などの中国伝統茶器などの展示販売も多かったです。そのほかにはベトナムやインド産のお茶、ハーブティーやボトリングティーなども。
- 日本茶の希少性: 茨城県や鹿児島県のお茶業者さんや現地サプライヤーが販売する日本茶商品もありましたが、会場全体で見ると日本茶の出展スペースは少なく、日本茶への関心は高いもののまだまだ日本茶の供給とPRが少ない印象でした。(ワークショップでは我々の日本茶かぶきワークショップ以外にも茶道体験や日本茶入門ワークショップなども開催されていました。)
- 「抹茶」の先にある探究心: オランダでも抹茶の人気はもちろんですが、それ以上に茶器で味わう「リーフのお茶」を真剣に選ぶ参加者の姿が目立ち、本格的なお茶の味わいや体験のニーズを実感しました。
2. ワークショップから見えた「お茶=マインドフルネス」の潮流
1日で全45近く開催されたワークショッププログラムの中で、特に印象的だったのが日本とは異なる「お茶の捉え方」です。
- 精神性との融合: 多くのワークショップが、単なる試飲や知識習得に留まらず、リラクゼーションやマインドフルネス、精神統一といった要素を掛け合わせていました。 お茶=精神を整えるツールとして価値をあげているというイメージです。
- 「体験」がもたらす価値: 欧州ではお茶を飲む行為そのものが、現代社会における「心の整え」として深く根付いていることを肌で感じました。
3. 狭山園の「茶かぶきワークショップ」の参加者の反応は?
私たちは今回、「茶かぶき(闘茶)」という体験型ワークショップを企画し、10名の参加者とともに利き茶を行いました。オランダだけでなく、ドイツやルーマニアから来ている方、普段からお茶を日常的に飲んでいる、日本茶も味わったことがある方が多い印象で飲み比べ体験が盛り上がりました。(オランダは広く英語も通じ、コミュニケーションが取りやすい)
お茶の種類を当てるゲームとして楽しむだけでなく、日本茶ならではの文化的な背景も伝える
- 五感を研ぎ澄ます時間: 合組茶、狭山茶ほのか、深蒸し煎茶ひより、静岡茎茶、静岡玉露粉、5種類全て狭山園のお茶で揃え、それぞれの緑茶の個性を当てるこのゲームは、複雑な日本緑茶の味わいや香り、後味に至るまで五感を使った、集中の時間になりました。
- お茶を味わったときや、香りを感じるとき、お茶の色を見る時にどのように比較したら良いのか、茶業者やお茶の審査をするようにヒントを伝えました。
- ゲームの後に参加者にどのお茶が好みの味だったかたずねたところ、見事にバラバラの好みになりました!全問正解者はいませんでしたが、当てたお茶の個性を試飲で見抜き、日本茶のユニークな蒸し製法による緑茶の違いを楽しんでいただけたようです。連続してたくさん緑茶を味わうのは少し大変だったようですがとても興味深い体験になったと感想もいただきました。中国茶に精通する中国茶の専門家の方にも参加いただきましたが、中国茶とは違う個性豊かな日本茶の緑茶の違いにあらためて驚いたそうです。
〜まとめ〜
【水質問題】今回はワークショップでの茶かぶき、お茶の飲み比べだったのでオランダの水質が心配でしたが、現地では軟水のミネラルウォーターを使用できたこと、水道水は安全に飲めますが石灰分が多少多いので浄水してお茶に使うと良い、煎茶などは葉を多めに使い湯温を低めにして抽出すると、コクのある甘味や旨味もしっかり感じますが渋みをあまり出さないようにお茶を淹れる工夫をしました。狭山茶ほのかの火入れ香、玉露粉の甘み、合組茶の苦渋旨味のバランス、ひよりの奥行きある渋み、それぞれに個性がある緑茶のいいところを少しでも引き出すように淹れてみました。
日本茶輸出促進協議会のレポートによると昨年11月の日本茶の輸出先の第4位まで上がっているオランダ。ヨーロッパの中でも貿易の国として栄えたこの国には世界中の輸入品が到着します。現地でもいくつかティーショップや日本茶をカフェで味わってみた体験など狭山園のインスタグラムにアップしていますのでぜひご覧ください。
狭山園の海外販路開拓と文化普及、狭山園のお茶ファンを増やすためこれからも海外での茶レンジは続きます!










