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コーヒーならバリスタ、ワインならソムリエ、その素材や材料に精通するプロがいます。
日本茶は茶師と呼ばれる、茶業に従事する人の中でも特別にそのセンスや知識が高いスペシャリストがいます。狭山園銘茶セレクションでお馴染み、「ごうぐみ茶」を作ってくれているのが、日本全国の茶の特徴や品質の鑑定の最高位十段位の称号を持つ 「前田文男」茶師です。
十段を持つ茶師は現在日本にたった13人のみで、最初の取得者は前田茶師!!
1956年から年に1回開催される「お茶の目利き」を競う「全国茶審査技術競技大会」というものがあり、静岡や京都、九州などお茶の名産各地で行われる予選を勝ち抜いて全国大会に出ることができます。
①湯に注がれた茶葉から「おくみどり」など品種を当てる(現在登録されている茶品種は約120種類。。)
②茶葉の見た目や香りから、どの時期に摘み取られたかを当てる
③茶葉を手に取って生産地を当てる
④飲んで生産地を当てる
など、茶業界に長く従事している人でも相当な経験と訓練、センスがないと点数を取ることがむずかしいと言われています。そのため、過去60年の間でたった13人しか最高位十段獲得者がいないというのもうなずけます。
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前田茶師は普段は静岡の茶問屋さんで製茶作業をしています。まずは問屋に仕入れるお茶を、静岡県の茶市場で買い付けをしますが、この時点でよいお茶を買うための目利き能力が必要になります。
「今でもわかる、というよりも、こうかな?って感じで、こうだ!とはなかなか言えません。神様ではないのでこれで間違いない!とは言いにくいですね」と謙虚な姿勢でお茶選びに取り組みます。
次に、仕入れたお茶を「仕上げ加工」する作業に入ります。仕入れたお茶は荒茶といってまだ茎や芽、不揃いの葉も混じっているので、これをきれいに製茶する工程です。そして、茶師の腕の見せ所、「火入れ」と「合組(ブレンド)」を行っていきます。
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「仕上げをしてみると見違えるように良くなっちゃうお茶があるんです。火入れをするとすごい香りが出るお茶とか、見た目が荒々しくてどうかな・・と思うようなお茶でも、不純なものを取り除いて形を整えると全然違うお茶になる。たくさんのお茶をみていると、たまにあれ!?って感じるようなのがあるんですよ。そんなお茶をどうやって磨いて、ブレンドしていくか、、イメージが広がってわくわくするんですよね」
まさに職人です! それではお茶を仕上げ加工し、火入れという乾燥工程を経た後は、「合組」作業に入ります。
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「よいお茶同士の組み合わせが必ずしも”いいお茶”になるとは限らない。全体のバランスを見ながら、私が,目指す”飲んだときにほっとできる”味わいになるようにお茶を合組していきます。」
お茶の合組はひとつひとつ個性の違うお茶同士がそれぞれの個性や特徴を生かしながら最高のチームを作り上げていく、サッカープレーのよう。と前田文男茶師は話します。
前田茶師は、ひとつひとつのプレーヤー(お茶)の個性や伸び、可能性を見抜き、選抜して磨き抜いていきます。🍵 茶師はお茶界のチーム監督のようです。
「お茶って自信を持って仕上げても、全ての人においしいと感じてもらうのは難しいかもしれません。でもいつも、その年の最高のお茶をつくるということを目指しています」
前田文男さんの芯のあるお茶づくりにかける情熱と気合いとは裏腹な、まろやかな優しさが広がるようなお茶の味わい。エレガントという言葉がぴったりな煎茶です。
ぜひ前田文男茶師のつくる「ごうぐみ茶」一度お試し下さい。
こちらのブログ記事もどうぞ 「リラックスしたい時にはこのお茶をどうぞ」
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